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Weekly 10.27 OYAJI Hot-DogPRESS的文学のジャーニー 官能小説の世界はいと深し、らしい。
官能小説と聞いて一部の好事家か、モテぬオヤジのためのものと思ったとしたら、それは、あなた、もったいない。作家たちは読者の血流股間に奔らせ欲情させむと職人的技巧を凝らし、物語も時代ものから癒し系まで百花繚乱、女性ファンも増えているという。粋も知性もないお手軽まんまのAV全盛のいまだからこそ、言葉と想像力で勃たせる官能小説はオヤジのための知的なエロスのエンターテインメントなのである。さあ、そんな官能小説の世界へ、いざ旅立たん。ナビゲーターは、数々のヒット作を手がけ、“官能小説の女帝”の異名を持つ草野頼子・双葉文庫編集長である。

草野頼子さん/株式会社双葉社文庫管理編集部編集長・部長。早稲田大学を卒業後双葉社に入社し、3年前に編集長に就任。就任以前には年間25〜26冊もの官能小説を手がけてきた。男性以上に官能小説ジャンルに詳しいと言われている。

草食男子の時代、トレンドは「棚ぼた系」
──官能小説が売れているということですが、トレンドっつーものはやっぱりあるんですか?
草野はい、もちろん。官能小説も時代の流れと密接に結びついていますから。それこそHot-DogPRESSが人気だった頃、富島健夫さんの官能小説が大人気で、週刊誌は富島健夫さんの連載がないと部数が下がると言われたものでした。これを読んでいる元Hot-DogPRESS読者にも、富島健夫さんにお世話になったという方も多いんじゃないでしょうか。バブルの頃になると、イケイケドンドンで札束で女性を我がものにするような作品が多かったですね。北沢拓也さんという作家は、高級シティホテルでのエッチしか描かないという時代でした。草食系男子という言葉に象徴される今は、やはり癒し系というか、そういう作品が人気です。それから「棚ぼた系」も人気がありますね。
──「棚ぼた系」?
草野棚からぼた餅です。たとえば風采の上がらない普通の男性に突然幸運が舞い落ちて、次から次へとスゴい体験をさせられて、「ああよかった」で終わる話です(笑)。「お姉さんが教えてあげる」的なものも、この「棚ぼた系」に含まれるかもしれませんね。
──まさに草食系男子の時代ですね。
草野でも、SMや陵辱系のハードが売りの幻冬舎アウトロー文庫は、若い読者も多いそうですよ。
──読者は年齢もさまざまですか?
草野やはり50代から上の年配の方が多いです。上は70代、80代まで、元気なかぎり何歳まででも。それに、本好きの方が多いです。官能小説ばかり読むのではなく、他の本を買うついでに2、3冊買って読まれるようです。官能小説ではあまりファンレターが来ることはないのですが、一度、某有名大学で文学がご専門の名誉教授からファンレターが届いたことがありましたよ、「素晴らしい!!」って(笑)。
──それはすごい!!
草野官能小説を読むには、言葉によって描かれた世界を頭の中に展開できる知的な作業が必要なんです。ストレートなビジュアルで見せるAVと違って、そこが魅力で、想像力をかきたてられるからこそ、AV以上に興奮するんです。それに、たとえばSM系ではほとんどが主人公はSの男で女がMなわけですが、ある若い男性がこう言ってたんです。「ボクはMのほうなので、自分を作品中の女性に置きかえて読んでます」って。小説はビジュアルじゃないので、そんなふうに想像力で性別を超えて誰にでも自分を置きかえて楽しめるんです。女のコになりたければ女のコになれる。視覚の制約がないぶん、なんでも可能な究極のエロスなんです。本好きが多いのも、そんな理由からだと思いますよ。
──女性の読者もいるんですか?
草野もちろん。「変態百貨店」と呼ばれる舘淳一さんという方には女性ファンも多いですよ。館さんの作品にはSMが多いんですが、ただのSMでは女性は抵抗があります。でも、館さんの場合は違うんです。物語がしっかり構築されていて、女性が読んでも感情移入ができるんです。そうそう、こんなことがありましたね。某大新聞社から時代小説について取材を受けたときでした。
──えっ、時代小説も担当してるんですか?
草野当然です。だって、双葉文庫は官能小説だけじゃなく、時代小説やミステリーでも有名なんですから。
──失礼しました(笑)。
草野で、その新聞記者の方というのが若くてとってもかわいい女性だったんですよ。取材が終わってから、「官能小説に興味ありますか?」って聞いたら、読んでみたいというので1冊差し上げたんです。数日たって、その美人記者の方から連絡があって、とっても面白かった、編集部内で回し読みしてますって言うんですよ。
──へえ、若くて美人の方が……。
草野日本ではデータが無いのですが、韓国ではネットでエロチックなコンテンツを買うユーザーの半数以上が女性なんだそうです。ある女流官能小説家の大御所の方が、恥ずかしくて自分の本を書店で買えないっておっしゃっていましたが、今ではネットを通じて気軽に買えるようになりましたから、今後、女性の読者もどんどん増えていくと思います。
草野編集長オススメの作家さんは?
官能小説ビギナーオヤジに捧げる草野編集長オススメの10冊 表紙をクリックすると、さわりが読めるぞ!!
睦月影郎『変萌(かわりもえ)』

睦月影郎
変萌(かわりもえ)
講談社文庫
睦月影郎さんお得意の時代官能小説。顔を変えて相手の心を操る不思議な能力を持った若者、十馬の極楽三昧の日々。が、突然思いがけない運命が彼を襲う。

睦月影郎『ふしだら人形』

睦月影郎
ふしだら人形
双葉文庫
同じ睦月さんの作品でもこちらは現代物。18歳の浪人生である主人公と、人間の性欲を食べて生きる人形の形をした淫魔とのお話。

草凪優『どうしようもない恋の歌』

草凪優
どうしようもない恋の歌
祥伝社文庫
1967年生まれの若手、草凪さんの『この官能小説がすごい!! 2010』大賞受賞作。希望を無くした男とソープ嬢との二人ぼっちの日々を描く、悲しく切ない物語。

──それでは、官能小説ビギナーのオヤジどものために、どんな作家の作品を読んだらいいのか、アドバイスをいただきたいのですが。
草野まずは、ご自身の性癖にあった作品を、帯の言葉なんかを参考に選んでみることですね。オールマイティーな人もいれば、SMが苦手とか、そうじゃない人もいますから。
──いま一番人気の作家の方ってどういう人ですか?
草野そうですね、まずは睦月影郎(むつきかげろう)さんをご紹介しましょう。年に20冊以上は出されている超売れっ子です。いま講談社の週刊現代で『平成好色一代男』を連載していますね。睦月さんはストーリーの面白さが際立ってます。最近は時代官能というものを多く書いていますが、個々の作品が江戸・明治・大正にまたがる一つの壮大な叙事詩の一部のようになっているんです。面白いですよ。それに、ちょっと変わったお話が多いんです。たとえば、魔法のカツラがあって、それをかぶると20歳も若返り、筋骨隆々、精力絶倫になってしまうとか(笑)。荒唐無稽なSFのようですが、世界がきちんと書き込まれているので、引き込まれてしまうんです。
──なんか、官能小説のイメージじゃないですね。
草野官能小説だってユーモアも涙も必要なんです。睦月さんのオススメの作品は『変萌(かわりもえ)』(講談社文庫)と、『ふしだら人形』(双葉文庫)の2点をあげておきましょう。次は草凪優(くさなぎゆう)さん。双葉文庫でデビューした作家で、作風は「性春エロス」と言われています。
──「性春エロス」!?
草野若い男の子の話が多くて、物語もスピーディーでとっても面白いんです。わたしが個人的に好きな作品に『公園で萌えて』(双葉文庫)というのがあるんですが、ある日、失恋して落ち込んでる男の子のところに「オレは伝説のバター犬だ」というヨボヨボの老犬が現れるんです。
──そのバター犬、言葉しゃべれるんですか?
草野バターをくれた人間とは会話ができるようになるんです(笑)。その伝説のバター犬が、この童貞の男の子にセックスの手ほどきをする。で、言われたとおりにすると、男の子はどんどんものすごい体験ができるようになっていくというお話です。笑えちゃうんですが、ストーリーがしっかりできているので、エロとしてもとても楽しめると思います。草凪優さんのオススメ作品は『どうしようもない恋の歌』(祥伝社文庫)にしましょう。新刊のときの帯に「編集長号泣!!」と書いてあったほど、切ないお話です。宝島社の「この官能文庫がすごい! 2010」で大賞を受賞した作品でもあります。
──ちなみに、バター犬のほうは「棚ぼた系」ですね。
草野あっ、そうですね。
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