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村山竜二さん+希誉巳さん 作曲家の夫とイラストレーターの妻は、満月の夜、地下蔵のステージでギタリストのジュードーマン、ボーカルのキヨミカークラッシュに姿を変えるのだ。
村山竜二さん+希誉巳さん

夫は40代後半、妻は40代前半。それでもハートはいまだ現役ロックしてます。東京郊外は八王子の夕暮れ時、地味にワンちゃんを散歩させるこの夫婦は、だから、その数時間後にはかたやエレキギターかき鳴らすジュードーマンに、かたやマイクつかんで絶叫するキヨミカークラッシュに大変身、トーキョーの夜をエレクトリカルパンクに染め上げるのであります。

出会いはジュードーマンがメカエルビスだったとき

 その昔、Hot-DogPRESSのライターだった萩原健太さんが審査委員長を努めていた、イカ天こと『三宅裕司のいかすバンド天国』というバンド・オーディション番組があった。夫の村山竜二さんは、カブキロックスを破り、たまに破れた、この第13代イカ天チャンピオン、サイバーニュウニュウのギタリストであった。このとき、夫の名前はメカエルビスと言った。サイボーグ化したプレスリーのようなマスクをつけ、肩から煙の出る装置を装着していたのである。
 希誉巳さんもロックが大好きだった。だからメカエルビスのことは知っていたけれど、まさか、吉田戦車のマンガ『伝染るんです。』のカワウソ男ペットコンテストの会場で出会うとは思ってもみなかった。
 未来の夫は、『伝染るんです。』のカワウソにそっくりな友人のヘルプとしてコンテスト会場にいた。だが、コンテストで優勝したのは未来の妻が飼っていたカワウソにそっくりなハムスターであった。
 なんか、こうやって文章にすると、ひじょうにシュールな物語だが、真実である。
 未来の妻は、メカエルビスにサインを求めに駆け寄った。メカエルビスは負けた悔しさに、未来の妻をヤケ酒の饗宴に誘った。メカエルビスはこう振り返る。
「僕の人生にありがちなのは、やり過ぎて失敗するってことなんですね。このときも、カワウソの仕込みにとても力を入れすぎて、逆に濃すぎたのが裏目に出て審査員にうとまれたんですわ。で、希誉巳ちゃんたちとヤケ酒飲みに行って」
 結婚はそれから2年後のこと。理由は夫も妻も「面白い人だから」。
 当時、イラストレーターのたまごとして会社勤めしていた希誉巳さんだったが、竜二さんのギャグのセンスに尊敬の念すら抱いたという。「笑いのセンスが自分と似たものを感じたんです」が、希誉巳さんが竜二さんに惹かれた大きな理由の一つ。もちろん、ずば抜けた彼の音楽の才能も心から尊敬できた。

村山竜二さん+希誉巳さん
ここが竜二さんの仕事部屋。さまざまな楽器が所狭しと並ぶ。エレキ三味線は自慢の一品。DTMソフトは、スタインバーグのCUBASE4をWINDOWS XPで、そしてPROTOOLSをMacOS9で今も使う。 竜二さんがジュードーマンとしてライブする際に使用するエレキギター。フェルナンデスのギターを改造した。ちなみにジュードーマンのHPはこちら エビ沢キヨミのペンネームで活躍する希誉巳さんの仕事部屋は、竜二さんの部屋の隣。愛犬のメカブがいつもまとわりつく。希誉巳さんはこのメカブとネコのリンゴ・スターについてのブログをオープンしている。ぜひ、ご覧ください。
妻は夫のケツを押したり、夫に代わって突然駆け出したりする

 現在、二人は八王子市の三世帯住宅に、希誉巳さんの両親、妹夫婦と暮らす。竜二さんはいわば、マスオさんの境遇であるが、しゅうとさんとは円満、かつグルーヴィーな関係を構築している。
 竜二さんの仕事は、映画やドラマの音楽、いわゆる劇伴の作曲がメインである。自宅2階の自室が仕事部屋だ。
 イラストレーターの希誉巳さんの仕事場も自室で、夫の部屋の隣にある。つまり、いつも一緒。ふたりの存在は、どんなに離れてもたえず10メートル以内にある。愛の連星──と言ったら大げさか……。
 愛煙家の二人は、仕事の合間に村山家テリトリーのリビングルームにやってきては、ベランダを改装した“喫煙所”で一服する。そんなふたりの足もとには、いつもパグ犬のメカブと、ネコのリンゴ・スターがまとわりつく。
 煙を吐き出しながら竜二さんが言う。
「僕が音楽家としての自信を無くして、将来、どうしようか悩んでいたときに、思いっきりケツを押してくれたのは希誉巳ちゃんなんですね。僕は自分への猜疑心が大きい人間やったから、ケツを押してもらって、ほんまよかったです」
 夫婦+友達でバンドを始めたのは94年のこと。その名をASTRO-Bという。このバンド、実はアメリカで1度、ロンドンで'01年と'04年の2度、ライブ公演を行っているのだ。この世界デビュー(!!)に際しても、希誉巳さんの行動力に負うところ大だった。
「こっちに来てた外タレ、Kleenex Girl Wonderという有名バンドですが、会場で入り待ちしていた希誉巳ちゃんが、やって来た彼らに突進して、うちらのバンドのデモCDを渡したんです。そうしたら、次の日、彼らのマネージャーから電話が来ちゃったんですよ」
 これがきっかけとなり、ASTRO-Bは2000年、渡米してシカゴで3度のライブを行う。
「『ヨガディスコ』って曲があるんですけど、『カーマスートラ!!』って連呼するところがあって、なぜか、あれがアメリカ人のツボにはまって、受けてました」とボーカルのキヨミカークラッシュは振り返る。
 ロンドン公演も希誉巳さんの突進から始まった。ベックのコンサートで、警備員の制止を振り切ってステージに向かって駆け出した希誉巳さん、デモCDをベックに強引に手渡す。で、後日、ベックの友人のレーベルから連絡があり、それからいろいろあって、気がついたら、ASTRO-Bはロンドンのステージに立っていたばかりか、ラジオにも出演し、雑誌にも掲載されていた。
 この妻は、夫のために、いつもケツを押したり、突然駆け出したりするのである。

村山竜二さん+希誉巳さん
ASTRO-Bのメンバーです。左より、ジーザス堀江さん(ドラムス)、プロフェッサー・サム先生(キーボード)、キヨミカークラッシュ(ボーカル)、ジュードーマン(ギター)、ラマ様(コーラス)、ニンジャボーイ・ヒデ(忍術)。ちなみにラマ様はASTRO-Bが練習に使っていた音楽練習スタジオ(「楽音」の経営者だった。 今年の3月、池袋のライブハウス「ロサ」でおこなわれたASTRO-Bのライブ。柔道着を着ているのがジュードーマンだ。ニンジャボーイは歌舞伎の黒子よろしく、炎を噴き上げたり、キーボードソロのプロフェッサーを抱きかかえて空中遊泳をさせたりと、ステージの演劇性のキーマンとなる。ラマ様もコーラスをつけたり、読経(?)したりと演劇的パフォーマンスを担当。音楽的に素晴らしいだけでなく、ミュージカルのように楽しめるステージなのだ。 英国のビザール誌に取り上げられたASTRO-B。見出しには「禅パワーで話題沸騰の日本のテクノロッカー」とある。
バンドは仕事ではなく、真剣な遊びなんです

 結婚前、竜二さんがメカエルビスだったころに、メジャーレコード会社からの誘いが無いわけじゃなかった。でも、竜二さんはオファーを断った。メジャー契約は、すなわち自分たちの音楽性を自分自身で裏切るように思われたからだ。
 ASTRO-Bの曲は竜二さんがすべて創り出す。海外で評価されていることからもわかるように、その音楽性はすこぶる高い。しかも、そのステージは一種、演劇的にショーアップされていて、まるでロックミュージカルを観ているようでもある。
 夫のジュードーマンはギターでリズムを刻み、ごきげんなリフを入れる。妻のキヨミカークラッシュは、パンキッシュないでたちでステージに仁王立ち、そしてまるでティーンエイジャーのような若々しさでシャウトする。
 そのワイルドなふたりの姿には、八王子郊外の畑の横で、犬のメカブのウンチを片付けていた仲良し中年夫婦の面影は、0.001%たりともない。
 竜二さんが言う。
「バンドは仕事じゃないんです。真剣な遊びなんです」
 この「真剣な遊び」という言葉には、何ものにも束縛されない自由な創造行為という、いわばアーチストの理想が投影されているのだと思う。
 考えてみれば、夫も妻もアーチストなのだ。
 二人に夢を聞いてみた。
 竜二さんは「生活を安定させたいけれど、生活のためにイヤな仕事をするのはいやですね」と、素晴らしく現実的な答え。一方の希誉巳さんは、「シイタケの原木が欲しい。うち、シイタケ、よく食べるんで」と、これまたシュールに現実的なお答え。
 ASTRO-Bのジュードーマンとキヨミカークラッシュのワイルドな面影は、自宅喫煙所でメカブとリンゴ・スターを抱いてくつろぐ目の前のふたりには、0.001%たりともなかった。

村山竜二さん+希誉巳さん
10自宅“喫煙所”でくつろぐ。竜二さんが抱いているのがリンゴ・スター。希誉巳さんが抱いているのはメカブだ。東京ムツゴロウ動物王国で(『飼育マニュアルに吠えろ!』青山出版社刊)のイラスト&マンガのための取材を1年間行ったのが縁となって、王国から村山家にやって来た2匹なのである 11毎日、夕方には夫婦そろってメカブの散歩に出かける。ご近所の人は、この二人の正体がジュードーマンとキヨミカークラッシュであることを知らない。
[夫婦円満の秘訣3か条 村山夫妻の場合]
  • 一 オマエと呼ばない、呼ばさせない。

    互いに「竜ちゃん」「希誉巳ちゃん」と呼び合う。ASTRO-Bではジュードーマン、キヨミちゃん。希誉巳さんいわく、「オマエと呼ばれるのはぜったいイヤ。オマエと呼ばれる筋合いはない」。つまり、互いをリスペクトするのが大事なのだと。

  • 二 バンドの存在が大きい

    夫の音楽の才能を心から尊敬している妻。その才能が発揮される現場に、自分もともに身を置く。「ふだんはだらしないんですよ」と夫を形容する妻だが、やはり、真剣な夫の姿はカッコいいのだ。

  • 三 メカブとリンゴ・スターがいる

    パグ犬のメカブ、ネコのリンゴ・スターの存在も大きいという。毎日、夕方4時ごろにメカブを散歩させるのが日課だ。二人をいつもいやしてくれる、2匹なのである。

■ASTRO-BのCDやライブ情報はこちらのサイトをご覧ください。
http://www.astro-b.com/
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