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Reportage of the HDP Generation フラワーカンパニーズ
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7年8カ月の不安の時代

メジャーデビューは1995年。翌年にはSPACE SHOWER TVにレギュラー番組を持ち、1997年には『はれときどきぶた』のエンディングテーマ『ヒコーキ雲』をリリース。このころがバンドの露出が最も多かった時期である。

だが、しだいにフラワーカンパニーズへのメディアの関心は薄れ、CDの売り上げも減少していく。ただ、ライブの熱狂だけは変わらなかった。

だが、ついにメジャーレーベルとの契約は打ち切られる。6枚のアルバムを残して、2001年、彼らは再びインディーズの世界に戻る。

折しも、鈴木の最初の結婚の破綻と時期も重なり、メンバーは大きな不安を抱えたままの再出発となった。

だが、その後7年8カ月続いた彼らのその不安の時代こそは、あの『深夜高速』をはじめ、『この胸の中だけ』『東京タワー』など多くの名曲が生まれた豊穣の時代でもあったのだ。

竹安堅一

竹安堅一 ギター。1969年12月21日生まれ。O型

──インディーズになってからは生活のほうはたいへんでしたか?

マエカワいや、それはなかったですね。

鈴木僕らは、まあ、もともと生活水準が低かったから(笑)。

竹安でも、いずれバイトしながらやんなきゃいけないんだろうなというイメージは、なんとなくあったんですけど、ギリギリ、なんとかやっていけましたね。もしもバイトを始めていたら、またちょっとわからなかったかもしれないです。

マエカワバイトをしなかったのが、続けられた要因の一つではありますね。

──フラワーカンパニーズのオフィシャルサイトの扉にもクルマに乗っている4人のイラストがありますが、フラワーカンパニーズというとどうしてもトヨタのハイエースに楽器を積んで日本中をギグして回るというイメージがあります。

マエカワハイエースは2年前からですかね。

鈴木アマチュアのときからずっと歴代のクルマがあるんですよ。

竹安名古屋はクルマがないと生活できないんで。

マエカワアマチュアのときに最初、小西が1台買って。

──小西さん、自腹で?

小西はい。やっぱり憧れがあったわけですよ、みんなでバンに乗ってライブハウスに行くみたいな。

鈴木ドラムセットを運ぶにはクルマが必要ですからね。ドラムがクルマを持ってるというのが当たり前だと思ってた。

マエカワ途中、事務所名義の時もあったけど、今のハイエースで8台目ですね。最初はマツダのボンゴで、日産もあったね。運転はだいたい僕か小西。

──北海道なんかへのライブもクルマで行くんですか?

鈴木フェリーで。20時間くらいかけて行きますね。

──インディーズ時代はどのくらいの数のライブをこなしたんですか?

マエカワ2001年からやり始めて、年に80ぐらいかな。ここ4〜5年は100本くらいに増えましたね。3〜4日に1本のペースなんですが、移動がけっこうあるから、自分の家にいる時間が極端に少ないですね。

鈴木クルマの中にずっといたりとかね。

──結婚は?

竹安僕以外はみんなしてます。

──大丈夫なんですか、ご家族は?

一同(笑)。

マエカワ多少、離れてるときが多いほうが、夫婦は新鮮な感じがしていいんじゃないですか。なんて、いいほうに考えてます。

──小西さんはお子さんもいらっしゃるし、地方にライブに出かけるときは後ろ髪を引かれる思いですか?

小西そういうのはありますね。ただ、やっぱり、やりたいことをやりに行くんで。

死ぬまでロックを続けたいから

2008年、フラワーカンパニーズはソニー・ミュージック・アソシエイテッドレコーズと契約、名曲『この胸の中だけ』をおさめたアルバム『たましいによろしく』を引っさげてメジャーシーンに復帰する。多くのミュージシャンが歓呼して彼らを迎えた。それがあのコンピレーションアルバム『深夜高速─生きててよかったの集い─』につながる。フラワーカンパニーズとは、それほどに“知られなければならないバンド”だったのだ。

2010年1月31日、千葉のライブハウス“LOOK”。彼らのワンマンライブの2日目だった。カメラマンと私は会場の一番奥で待機した。ドアオープンとともに続々と人がなだれ込む。あっという間に満員電車並みの人口密度となり、温度も湿度も一気に上昇する。

ステージに4人が現れ、たちまち演奏がスタートする。鈴木はモニタースピーカーの上に立ち、こぶしを突き上げる。オーディアンスもこぶしを突き上げ、駆け抜けるビートにあわせて激しく垂直に揺れる。あっという間に1時間が過ぎ、そして、始まったのはあの『深夜高速』、そして『この胸の中だけ』。しんと静まる。ふと私が横を見ると、泣いている。さっきまで激しくジャンプして、縦ノリのビートと鈴木の咆哮に酔っていたオーディアンスが泣いているのだ。曲が終わっても、拍手はない。ただ、静かにみんな立ちつくしている。こんなライブ、初めてだ……。

ミスター小西

ミスター小西 ドラムス。1969年12月4日生まれ。B型

マエカワ『深夜高速』は曲ができたときよりも、去年、カバーアルバム(『深夜高速─生きててよかったの集い─』)を出してもらったときのほうが、これはスゴイ曲なんだって思いましたね。これはめちゃめちゃにいい曲だって。

鈴木スゴイ曲かどうかってのは自分ではわからなくて、まわりに言われて、「ああ、そうなんだ」って思うことのほうが多いかもしれないですね。

マエカワ『東京タワー』や『この胸の中だけ』は、初めて聴いたときに「スゴイ」と思いましたけど、『深夜高速』はいい曲だとは思ってたけど、そこまでの電流が走る感じに思ってなかったのは事実ですね。

──鈴木さんのつくる曲には、子ども時代の自分と大人になった自分とのギャップのようなテーマが多いように思うのですが。

鈴木うーん、やっぱ、大人になりたくないって気持ちはまっくたないんですが、なんか、ヘンな変わり方をしたくないというのはあるんですよね。僕たちって中学の同級生だったりするんで、昔の話をしょっちゅうするんです。でも、他の人は普通に働いているから、そんな話、しないから忘れてしまう。昔のこと、ぜんぜん覚えてないわけですよ。僕らからすれば、なんであんな面白かったこと覚えてないのって思うし、それがイヤなんですよね。覚えてないと、無かったことになっちゃう。だから、思い出していく作業をしていかないと、過去は全部無かったことになるっていうのが、それは寂しいっつうのが、そういうのがあるから。

竹安僕は3人と中学違うんですけど、この3人があまりにもよく中学の時の話をするから、僕もその中学にいたような気分になるんですよ(笑)。

鈴木そうそう、竹安クンは、同級生の顔は知らないのに、そいつのエピソードはものすごい知ってるんだよね(笑)。

──さて、音楽をやる動機の中に、ヒット曲を出してお金持ちになりたい、人気者になりたいという気持ちはあるんですか。

鈴木人気が欲しいというのはありますよ。ヒットはもちろん出したいし。ただ、お金がサクセスっつうのは、そんなに思わないですけど。

マエカワ人気が欲しいというのは、多くの人に聴いてもらいたいってことで。

鈴木人気がなくなっちゃうと、活動ができなくなるから、それはイヤなんですよ。だから、続けるためにはある程度人気がないとダメなわけですよ。そうじゃないと、バイトしないといけないとか、そういうレベルになってくるとツアーができなくなる。そうなってくるとだんだん規模が小さくなる。

竹安やっぱり、行った先のライブハウスをいっぱいにしたいなっていう。

鈴木うん。でも、まあ、その、億万長者になりたいとか、六本木ヒルズに住みたいとかは……。

マエカワそういうのはないね、僕ら。スーパーカーがほしいとかね(笑)。

鈴木ポルシェに乗りたいとか、まったくないね(笑)。いい女抱きたいとか、そういうものもないですから(笑)。

──フラワーカンパニーズとしては、60歳だろうが、70歳だろうが、生きている限りはずっとバンドするという計画なんですか?

マエカワ最高ですね、そんなことができたら。

鈴木最近は、とくにそれを一番思いますね。

──ローリング・ストーンズのように?

鈴木まあ、そこまでね、大規模じゃなくても、もちろん、いいんだけど。

マエカワ不安もあるけど、楽しみもあるんですよね。日本のロックシーンももっと変わってくるとも思うし。

──自分たちのやりたいことを貫いている人生って、うらやましさを覚えますね。

鈴木そういう意味では、僕ら、幸せなのかもしれないですね。

フラワーカンパニーズ

千葉LOOKのライブでのことだ。MCはマエカワと鈴木が努めることが多いのだが、このときはマエカワが竹安にMCの役回りを突然振った。一瞬、何を話そうかとキョトンとした表情を浮かべた竹安だったが、すぐに目の前の一人の観客に向かってこう語りかけた。
「きみ、きのうも来てたよね、学ラン着て。高校生? へえ、そうなんだ。お父さん、いくつ? 40? 同い年だ。お父さん、僕と同い年だよ」

会場は爆笑の渦に包まれた。


音楽には世代を超えて心を揺るがす、とてつもない力がある。

その力のすさまじさを身をもって知るからこそ、この4人は死ぬまで音楽に陶酔し、身を捧げるのだろう。中学生のころからの、ずっと、その狂おしくも純潔な魂をともに守りながら

Slide Show
LIVE AT CHIBA LOOK part 2 スライドショーの見方

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●フラワーカンパニーズの新曲「元少年の歌」 3月31日リリース!!

元少年の歌フラワーカンパニーズの新曲「元少年の歌」は、2010年4月3日全国ロードショー公開の角川映画配給『誘拐ラプソディー』の主題歌!

初回盤[CD+DVD] \1,470(税込) AICL-2097〜2098

通常盤[CD] \1,223(税込) AICL-2099

新曲についてはプロダクツ・INDEXのページの▶フラワーカンパニーズのCDを全チェック!!

●フラワーカンパニーズのライブINFO

■20年だョ ワンマン2デイズシリーズ〜被り曲なしの2日間〜

4月17日(土)&18日(日) 盛岡 CLUB CHANGE

問い合わせ先:CLUB CHANGE tel.019-652-7182

4月24日(土)&25日(日) 恵比寿 LIQUID ROOM

問い合わせ先 :FLIP SIDE 03-3466-1100

■フラワーカンパニーズ <鈴木圭介 41歳の春> すてきなゲスト:泉谷しげる and more!!

4月29日(木) なんばHatch

問い合わせ先:清水音泉 06-6357-3666

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